湊にある野田浦砲台場(御台場・遠見番所)は、南部藩が異国船監視のため浦番所をおいた場所です。
今は農村公園として整備されましたが、昔の確かな面影を残していて、幕末への異国船への対応を物語っています。
また御台場公園の中には諏訪神社が祀られており、狩猟神、農業神として信仰を集めています。
案内板より
遠見番所(御台場)
この地は、禁教異国船監視のため南部藩が寛永十一年(一六三四年)浦番所をおいたところである。
その後陣屋化して文化元年(一八〇四年)には野田浦に百四十八人の警備兵を配置し、この番所には長夜久慈吉野右衛門指揮の八十四人がいたという。
大政の頃になると御台場として弐貫目及び三百目の唐銅筒の砲二門と、壱貫目木砲一門が据えられ打ち方(砲手)をおいていた。
周辺には土塁、通路、火薬庫、詰め所の跡等が残されており鎖国と異国船打払令の時代がしのばれる。
昭和五十七年一月 野田村