岩手県は日本一の山ぶどう産地!
岩手県北・久慈地域では、山野に自生する山葡萄の搾り汁を愛飲する風習が古くからありました。現在管内4市町村で山ぶどうを栽培していて、栽培面積は県の4割を占めます。
その中でもわが野田村は、高台にある農家を中心に11戸が約11ヘクタールの山ぶどう栽培をしており、岩手県内第1位~2位の生産量を誇る山ぶどう産地となっています。
小さい粒に大自然の力がギュッ!
酸味が特徴の山ぶどうは、普通のぶどうの約8倍ものポリフェノール、3倍の鉄分、4倍のビタミンCを含むなど栄養価がとても優れています。古くから、滋養強壮、貧血(増血)、疲労回復などに大変良いとされ、とくに産前産後の女性の栄養補助食品として珍重されてきました。
ただ、小粒な上にたくさんの種があるので可食部が少ない分、絞れる果汁は希少です。
野田産山ぶどうの特徴
現在生産されている山葡萄は、自生の山ぶどうの中から選抜し育成したもの。自生の山ぶどうの糖度が12度ほどなのに対して、野田村で栽培している山ぶどうの糖度は16~20度となっています。
これは、三陸沿岸特有の冷涼な気候(やませ)でじっくりと成熟が進むこと、霜が降りる時期が遅いため、他の地域よりも収穫時期を遅らせ、しっかりと完熟させることが可能だからです。
村では塩にならぶ特産品として、山ぶどうの原液(ジュース)・ピューレをはじめ、クッキーやシャーベット、地サイダー、また石鹸などの加工品を販売しています。
村で初めてのワイナリーが誕生
村の第三セクター(株)のだむらでは、地元の復旧・復興の希望として「地元産の山葡萄を地元でワインに」と、横浜の支援団体のご支援を受け「野田村山ぶどうプロジェクト」をスタート。「サポート会員制度」を立ち上げ、全国の皆様からワインの購入前払い金を頂き運転資金に。
2016年、村で初めてのワイナリーが完成。美しい太平洋を一望できる丘の上にあることと、美味しい山葡萄を育てる太平洋からの涼風(やませ)から、「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」と名付けられました。
野田村産山ぶどう100%ワイン
初仕込みが始まり、翌年2017年4月に記念すべきファーストヴィンテージ「紫雫 Marine Rouge(しずくマリンルージュ)」(赤・ロゼ)が販売。赤ワインは一年を待たず完売となりました。
樽に入れ野田玉川鉱山跡内で熟成させたプレミアムワイン・樽熟成(辛口)も加わり3種類のラインナップに。
長く愛されるためのワイン造りは、まだ始まったばかりです。応援よろしくお願いします。
お買い求めは・・・
観光物産館ぱあぷる、国民宿舎えぼし荘 などでどうぞ。
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涼海の丘ワイナリー
https://www.suzuminookawinery.com/
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