「浅田家!」は、東日本大震災でボランティアに来てくださった写真家・浅田政志さんの実話をもとにした、中野量太監督の映画です。
東日本大震災でたくさんたくさん助けていただいたボランティアさんたち。
その活動の一つに“写真返却”があります!!
あの大津波で流されたがれきを片付ける中で「これはきっと大切なものだろう」とアルバムなどが誰ともなく拾われ集まりました。そして片付けや支援物資などの作業を手伝う傍ら、「思い出の詰まった写真をダメにしたくない」と寒い屋外で汚れた写真を水で洗ってくれていた方々がいました。
そういった中で写真救済ボランティアに関わってきた方々は『チーム北リアス写真班』となり、写真返却の場を設けようと足しげく野田村へ通い、「写真返却お茶会」を開催。これは今も続いています。このボランティアの中に、写真家の浅田政志さんもいらっしゃいました。
その野田村での活動が、映画「浅田家!」後半で、主人公の写真家・浅田政志(二宮和也さん)さんが写真洗浄や返却のボランティア活動を行った被災地「野津町」のモチーフに。映画のメインロケ地は三重県津市などで、野田村で行われたロケはごく一部。野津小学校や野津町役場のロケも、関東で行われています。
ロケスタッフは野田村に3日間滞在されたそうですが、主演の二宮さんは昼に入って夕方には帰るという日帰りロケでした。
シーンを振り返りながら、ぜひロケ地巡りをお楽しみください。
「浅田家!」ストーリー
幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。
かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。
「家族ってなんだろう?」
「写真家の自分にできることは何だろう?」
シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。彼らと共に《写真洗浄》を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、次第に《写真の持つチカラ》を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。
「私も家族写真を撮って欲しい!」
それは、津波で父親を失った少女の願いだった――。
キャスト・スタッフ
二宮和也
黒木 華 菅田将暉 風吹ジュン 平田 満
渡辺真起子 北村有起哉 野波麻帆
妻夫木聡
監督・脚本:中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』(16))
脚本:菅野友恵
原案:浅田政志「浅田家」「アルバムのチカラ」(赤々舎刊)
コピーライト :(C)2020「浅田家!」製作委員会
公開日 :2020年10月2日
公開情報 :全国東宝系にてロードショー
公式サイト :https://asadake.jp/